日本でゴルフをするには:マナー、服装規定、一日の流れ
日本でゴルフをするのは難しくありません。ほとんどのコースは会員の紹介もハンディキャップ証明も不要で、日本語が話せなくてもオンラインで予約できます。海外から来たゴルファーが戸惑うのは、料金や難易度ではなく一日の進み方です。ジャケットを着て到着し、基本的に降りて歩けないカートに乗り、9ホール終わったら座って昼食をとり、最後は大浴場で汗を流す。18ホールで4時間ではなく、6時間を見ておいてください。
このガイドでは、予約の取り方、服装、駐車場から風呂までの流れ、そして海外のゴルフとは勝手が違うマナーをまとめます。
要点
- 予約:楽天GORA、GDO、じゃらんゴルフでの事前オンライン予約。紹介もハンディキャップも不要なコースがほとんどです。
- アクセス:実質的に車。海外の免許で運転するなら、国際運転免許証か免許証の日本語翻訳文を来日前に用意しておくこと。最寄り駅からのクラブバスがあるコースもありますが、要予約です。
- 服装:伝統的な倶楽部は到着時にジャケット。ただし夏場は免除する倶楽部が多いです。襟付きシャツ、デニム不可、サンダル不可、ソフトスパイクのみ。
- 到着:スタート1時間前。30分前ではぎりぎりです。
- ラウンド:乗用カート、通常4人1台。多くのコースで前半と後半の間に45分から60分の昼食休憩が入ります。
- プレー後:大浴場に入り、帰りにフロントで一括精算。
- チップ:不要です。キャディーにも渡しません。
予約する
主要な予約サイトは楽天GORA、GDO、じゃらんゴルフの3つです。日本語サイトで英語対応は限定的ですが、構造が分かりやすいのでブラウザの翻訳でも十分に使えますし、プランごとに何が含まれるかを含めて実際の料金が出ます。コースに直接電話で予約するほうが安い場合もありますが、たいてい日本語が必要です。
どこで回るかを決めかねているなら、Japan Voyageのコース一覧で日本のゴルフ場をレイアウト、所在地、都道府県から探せます。スタート枠を探し始める前の下調べに使ってください。
日程を決める前に知っておきたいことが2つあります。
- 平日と土日祝は別物です。大都市圏から離れたコースの平日は、昼食とカート込みでおおむね6,000円から12,000円程度。同じコースの土曜日はその倍以上になることもあります。祝日は土日と同じ扱いです。
- プランに何が含まれるかを読むこと。日本のプランはセットになっています。昼食付かどうか、セルフプレーかキャディー付か、カート代とゴルフ場利用税が込みか現地精算かが明記されています。同じコースの同じ日でも、含まれるものの違いだけでプラン間に数千円の差が出ます。
多くのコースは2人からの受付で、土日の枠は3人ないし4人を求められることもあります。一人旅なら、楽天GORAやGDOの1人予約を探してください。1枠だけ予約して知らない人と組むかたちで、日本ではごく普通のことなので気まずさもありません。会員の紹介やハンディキャップ証明を求める伝統的な倶楽部も少数残っていますが、例外的で、各倶楽部のサイトに明記されています。
コースまでの行き方
日本のゴルフ場は山あいにあり、都市部から60分から120分ほど。車で来る前提で造られています。駅から歩けるコースはほとんどありません。
良い順に並べます。
- レンタカー。基本はこれです。駐車場は無料で、台数にも余裕があります。
- クラブバス。朝のスタート時間に合わせて最寄り駅から無料送迎を出すコースが多くあります。ほぼ必ず予約時の申し込みが必要で、便数は1本だけということも珍しくありません。乗り遅れると次はありません。
- 最寄り駅からタクシー。可能ではありますが、地方で20分乗れば安くはありませんし、夕方に1台捕まえるのは朝より難しいです。復路は行きと一緒に押さえておくこと。
車がなくても行けるコースも少しはあります。多くは都市近郊の公営コースや河川敷コースで、大阪と京都のあいだ、淀川沿いのくずはゴルフリンクスや、東京湾の若洲ゴルフリンクスのように、駅から歩けるか、駅からバスですぐの場所にあります。会員制の名門ではなく公営やショートコースが中心で、数も多くありませんが、電車で動くならまず探すべきはこの手のコースです。
車で行くなら、借りる前に6つ。
- 免許は出発前に用意する。海外の免許で運転するなら、1949年のジュネーブ条約加盟国の免許は自国で取得した国際運転免許証が必要です。有効期間は1年。日本に着いてから発給を受けることはできず、これがなければレンタカー会社は車を出しません。
- 左側通行で、右ハンドルです。高速道路なら問題ありませんが、朝6時の田舎の交差点では気を抜けません。
- 高速代はばかになりません。高速道路は有料で、東京や大阪から90分のコースなら往復で3,000円から6,000円ほど、これに燃料代が乗ります。レンタカー会社が数百円で貸すETCカードを借りれば、料金所で並ばずに通れます。
- 車のサイズは人数ではなくバッグの数で決める。2人でバッグ2つなら軽自動車で足りますし、見た目よりずっと中は広いです。4人4バッグならワゴンか小型ミニバンが要ります。予約のときにゴルフバッグの本数を伝えてください。
- 営業開始時刻を確かめる。店舗の多くは8時開店で、1時間かかるコースの7時半スタートには間に合いません。早いスタートなら前夜に借りて一晩分の駐車場代を払うことになるので、その分も見込んでおくこと。
- 冬はタイヤ。冬も開けているコースはやはり山の中にあり、フェアウェイは大丈夫でも朝のアクセス道路が凍っていることがあります。12月から3月は冬用タイヤの車を予約し、山間部ではチェーン規制も想定しておくこと。
昼食でお酒を飲むなら、運転して帰ることはできません。昼食の項の注意書きを読んでください。
服装規定とジャケットの話
ここがいちばん誤解されます。規定はプレー中の服装の話ではなく、到着時の服装の話だからです。
伝統的な倶楽部はクラブハウスの入口でジャケットを求めます。ジャケットで到着し、ロッカールームでゴルフウェアに着替え、プレーし、風呂に入り、着替えてジャケットで帰る。襟付きシャツの上にブレザーで十分です。ネクタイまで求めるコースはほとんどありません。
そうした倶楽部の多くは夏の間ジャケットを免除します。おおむね6月から9月のクールビズ期間として案内されますが、期間は倶楽部ごとに決めて自社サイトに掲示しています。5月から始めるところも、10月まで規定を保つところもあり、パブリックコースやリゾートコースは通年でジャケット不要のことが多いので、思い込まずに確認してください。
コース上とクラブハウス内の決まりは、どこでもほぼ共通です。
- 襟付きシャツを裾に入れる。モックネックは可。丸首のTシャツは不可。
- デニムはクラブハウスを含め敷地内で不可。
- カーゴショーツ、切りっぱなしのショーツは不可。夏場は短パン可のコースが多く、その場合ハイソックスを求められることがよくあります。
- サンダル不可。到着時は普段の靴で、ゴルフシューズへの履き替えは駐車場ではなくロッカールームで。
- ソフトスパイクのみ。金属スパイクは日本ではほぼ全面的に禁止です。
- クラブハウスとレストランでは脱帽。
パブリックコースやセルフ中心のコースは、スパイクとデニム以外はかなり緩やかです。各コースのサイトには服装規定のページがあります。出発前の2分で、入口でのやり取りを避けられます。
駐車場から1番ティーまで
流れはどのコースでもほぼ同じで、最初は思ったより時間がかかります。
- まずバッグドロップ。玄関前で停まってクラブを降ろし、バッグドロップに置きます。そこから先はスタッフがカートに積んでくれます。バッグを持ってクラブハウスに入らないこと。
- それから駐車。バッグを降ろしてから車を駐車場へ移します。
- チェックイン。フロント、または増えてきた自動チェックイン機で。名前と予約を伝えると、ロッカーキーか番号札を受け取ります。その番号がその日の伝票で、昼食も飲み物もプロショップの買い物もそこに付けます。
- 着替え。ロッカールームでゴルフシューズに履き替えます。コースに持って出るタオル以外はたいてい揃っています。
- ティーには10分前に。日本ではスタート時刻は額面どおりです。前の組が出たのに姿が見えなければ、コースは待ってくれません。
なお、スタートが1番ホールとは限りません。規模の大きいコースはインとアウトの同時スタートで、半数は10番から出ます。どちらかは受付の控えに書かれています。
ラウンド中
乗用カートで、歩くことはたいてい選べません。4人で1台、後ろにバッグを積むのが標準です。歩行を認めないコースは珍しくなく、認めている場合も事前に確認が必要な例外扱いです。カートはレール式や乗り入れ制限つきのものも多く、新しいものはリモコン式で、ボタンを押すとカートだけが次の地点まで自走します。
キャディー付かセルフか。いまはセルフプレーが主流で、安いプランはこれを指します。キャディー付は伝統的な倶楽部を中心に残っており、1人あたり数千円が加算されます。キャディーはカートを動かし、ラインを読み、進行も見てくれます。キャディーが付いた日は、カートの運転は任せてください。
2グリーン。初めての人はまずここでつまずきます。日本のコース、とくに古いコースの多くは1ホールに2つのグリーンを持っています。ベントグリーンと高麗グリーンです。日本の夏はベント芝に厳しいため、片方を使いながらもう片方を休ませ、季節で切り替えます。どちらが本日の使用グリーンかは、ティーの表示か旗の色でわかります。間違えると、誰もパットしないグリーンにナイスショットを打ち込むことになります。休ませているグリーンの上は歩かないでください。
進行。ハーフ2時間15分程度が目安で、コースは進行をきちんと管理します。遅れると進行係が来ます。準備の整った人から打ち、ルーティンは短く、パットは打ち切りましょう。
スコア。多くのカートにはナビ画面が付いていて、残り距離、ホールの図、その場で入力できるスコアカードが使えます。終わるとスコアが印刷またはメールで出ます。表示は日本語ですが、数字は数字ですし、カートで一番役に立つ装備です。
昼食休憩
9ホール終わると中に入って食事をします。多くのコースでこれは任意ではありません。スタート表が45分から60分の休憩を前提に組まれていて、後半のスタート時刻は決まっています。日本のラウンドが6時間以上かかるのはこのためです。初回はコースに忘れられたのかと思いますが、そうではなく、これが時間割です。
休憩を挟まず18ホールを回るスループレーを用意しているコースもあります。昼過ぎには帰りたい人は探す価値がありますが、主流ではなく、早朝の枠に出ることが多いです。
実際的なポイントです。
- 昼食はプランに含まれていることが多いです。その場合は決まったメニューから選び、高いものは数百円の追加になることがあります。軽食ではなくきちんとした食事で、カレー、カツ、麺類、刺身の定食などが並びます。
- 注文はスタート前か9番で。受付時に昼食の注文を取るコースが多く、上がってきたときには出来上がっています。そうでなければカートの画面か、9番グリーンからの電話で頼みます。
- 昼食時のビールはこちらでは日常で、どのコースでも売っています。飲酒運転は日常ではありません。日本の飲酒運転の基準は実質ゼロに近く、罰則は重く、対象は運転者だけではありません。同乗者、酒を提供した人、車を貸した人も罪に問われます。組の誰かが飲むなら、誰かは飲まない。あるいは運転して帰らないことです。
プレー後:お風呂
日本のゴルフ場はほぼ必ず大浴場を備えており、ラウンド後に入るのは特別なことではなく一日の締めくくりです。料金はプレー代に含まれています。作法は温泉や銭湯と同じです。
- 裸で入ります。水着は着けず、タオルも湯に入れません。
- 湯船に入る前に、洗い場で体をよく洗って流すこと。
- 小さいタオルは体を洗うためと移動時の目隠し用です。湯船の縁か頭の上に置きます。
- タトゥーは今も断る倶楽部があります。方針はまちまちなので、コースのサイトかフロントで確認を。
タオルは用意されているか、少額で借りられます。脱衣所には髭剃りからドライヤーまで一通り揃っています。着替えたら、ジャケット規定のある倶楽部ではジャケットを着て出ます。
精算は帰りに一度だけ。ロッカーキーか番号札をフロントに出し、プレー代、カート代、昼食、飲み物、プロショップで買ったボールまでまとめて払います。カードはほぼどこでも使えますが、地方のコースは思ったより現金向きのこともあります。
費用の内訳
金額は地域、曜日、コースで大きく変わりますが、項目は共通です。
- プレー代。表示価格。昼食とカート代が入っていることが多いです。
- カート代。別建てのこともあり、1組または1人あたり数千円。
- キャディーフィー。キャディー付プランのみ。1人あたり数千円。
- ゴルフ場利用税。都道府県税で、1人1日あたり、コースの等級に応じておおむね400円から1,200円程度。オンラインの表示価格には入らず現地で加算されるのが普通です。18歳未満、70歳以上、障害者手帳をお持ちの方は非課税なので、該当する場合は証明できるものを持参してください。
- 消費税10パーセント。別表示のこともあります。
- 足代。プレー代には入らず、忘れられがちな項目です。レンタカーが1日およそ7,000円から、高速代が往復で数千円、これに燃料代。平日の安いプランなら、これだけで1日の費用がもう半分増えます。
チップは渡しません。キャディーにも、バッグを運ぶスタッフにも、レストランでも。習慣がないので、渡そうとすると相手が困ります。
クラブを持ち込む、送る、借りる
現実的な選択肢は3つで、そのうち電車にゴルフバッグを持ち込む必要があるのは1つだけです。
- 宅配便で送る。日本の宅配会社はゴルフバッグを定番商品として扱っており、空港やホテルからコースへ直送するのはごく普通のやり方です。数日前までに手配し、コースが荷物を受け取るか、いつから預かるかを確認し、自分の名前とスタート時刻を添えて送ります。帰りも同じ要領で。
- レンタルする。多くのコースがクラブ一式を数千円程度、シューズはもう少し安く貸し出しています。予約時に一緒に申し込むこと。セット数には限りがあり、左利き用は特に少ないです。
- 自分で運ぶ。旅行中ずっと車があるなら問題ありません。新幹線移動なら苦行です。
日本ならではのマナー
一般的なゴルフのマナーはそのまま通用しますし、日本のプレーヤーはそれをよく守ります。ここでは日本固有のものを挙げます。
- 打つ前に本日の使用グリーンを確認すること。休ませているグリーンの上は絶対に歩かない。
- キャディーが付いているなら、カートの運転はキャディーの仕事です。勝手に動かさないこと。
- バンカーはならし、レーキは元の位置に戻す。バンカー内に、プレーの方向と平行に置きます。日本のコースはここに厳しいです。
- そのホールが崩れたらボールを拾って次へ。進行を止めるほうが、スコアが悪いことよりずっと失礼にあたります。
- 靴の履き替えはロッカールームで。車のそばではなく、また履き替えの案内がある場所でゴルフシューズのままクラブハウスに入らないこと。
- 携帯電話はマナーモード。通話はクラブハウス内ではなく外で。
- 挨拶をする。スタッフにも、スターターにも、同伴者にも。ひと言で一日の空気が決まります。
- チップは渡さない。本当に、渡さないでください。
季節の選び方
- 春(3月下旬から5月)と秋(10月から11月)が一年で最もコンディションが良く、土日はいちばん混みます。早めの予約を。
- 梅雨(おおむね6月から7月中旬)は安く、意外と普通に回れます。流れる可能性はありますが、雨だけで中止になることはまずありません。
- 夏は厳しいです。取れるかぎり早いスタートにして、想像より多く水分を取り、ジャケット規定は免除期間だと思っておくこと。
- 冬は関東、関西、以西なら問題なく回れます。ただし霜でスタートが遅れることがあります。北海道と東北の多くはシーズンオフです。
- ゴールデンウィーク、お盆、年末年始は料金のピークです。避けられるなら避け、避けられないなら数か月前に予約を。
よくある質問
ハンディキャップ証明や会員の紹介は必要ですか?
ほとんどのコースでは不要です。オンラインで予約して、行って、回るだけです。紹介やハンディキャップ証明を求める伝統的な倶楽部は少数あり、各自のサイトに明記しています。
本当にジャケットが要りますか?
伝統的な倶楽部では、到着時と帰りに必要です。襟付きシャツにブレザーで十分。夏の間は免除する倶楽部が多く、パブリックコースやリゾートコースは通年で不要なことが多いです。各コースの服装規定のページを確認してください。
国際運転免許証は必要ですか?
海外の免許でレンタカーを借りるなら、ジュネーブ条約加盟国の免許の場合は必要です。日本国内では発給を受けられないので、出発前に自国で取得してください。条約に加盟していない国や地域は、代わりに免許証の日本語翻訳文で運転できる仕組みがあるので、自分の免許がどちらなのか確認を。
カートに乗らずに歩けますか?
たいていは歩けません。乗用カートが標準で、歩行を認めないコースも多くあります。こだわりがあるなら予約前に確認を。
昼食休憩は必須ですか?
多くのコースでは必須です。45分から60分の休憩のあと、後半のスタート時刻が決まっています。続けて回りたい場合はスループレーのプランを探してください。
一人でもプレーできますか?
できます。主要な予約サイトの1人予約を使えば、他のプレーヤーと組んで回れます。当日ふらりと行って空き枠を頼むやり方は、あてになりません。
キャディーにチップを渡すべきですか?
いりません。日本のサービス業にチップの習慣はなく、キャディーフィーはすでに精算に含まれています。
服装、歩行の可否、カート、風呂、タトゥーの扱いは各コースが個別に定めており、変更されます。ここに書いたのは一般的な傾向であって保証ではありません。出かける前に各コースの公式サイトで確認してください。